〈社説〉生活保護費判決 生存権脅かす減額を処断

信濃毎日新聞 09:30

... 、給付水準の10%引き下げを12年末の衆院選の公約に掲げて政権に復帰した。「生活保護は恥」と公言して、利用者への非難をあおる政治家さえいた。 厚労省が、結論ありきで無理につじつまを合わせた疑義が濃い。しかし、憲法の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障する制度が、政治によってゆがめられていいはずはない。 当時の「生活保護バッシング」が尾を引き、困窮しても制度の利用をためらう人はいまだに多 ...

生活保護費減額は違法 最高裁統一判断/国は謝罪と被害回復 政策抜本見直し早く/小池書記局長が会見

しんぶん赤旗 09:00

... 、党本部で記者会見し、政府による生活保護費の削減を違法とした同日の最高裁判決を受け、次のように述べました。 ◇ 画期的な最高裁としての統一判断だと思います。「いのちのとりで裁判」で最高裁が統一判断を下して、原告が勝訴しました。原告、弁護団、そして関係者のみなさんのご努力に心から敬意を表したいと思います。 今回の判決は、2013〜15年に自公政権が強行した最大10%の生活保護費削減に対して、司法が国 ...

生活保護費減額は違法 最高裁統一判断/自公政権の施策断罪/原告利用者の勝訴確定/厚労相判断に過誤・欠落

しんぶん赤旗 09:00

... した。 判決は、厚生労働省が保護基準引き下げで物価下落率を使った「デフレ調整」には合理性がないと指摘。同調整は社会保障審議会の生活保護基準部会などによる検討を経ておらず、専門的知見の裏付けを認められないとしました。そのうえで厚生労働相の判断の過程・手続きには過誤、欠落があり、生活保護法違反だと認定しました。 判決は、国に対する損害賠償請求を棄却しました。一方、宇賀裁判長は「反対意見」で、利用者が最 ...

原告「弱い者いじめだ」 減額で食事は1日1回―失明し解雇の生活保護受給者

時事通信 07:09

生活保護減額訴訟の最高裁判決を前に、取材に応じる原告の千代盛学さん=16日、愛知県刈谷市 生活保護減額訴訟の原告として5月に最高裁で意見陳述した千代盛学さん(71)=愛知県刈谷市=は、50代半ばで失明して勤務先を解雇された。生活保護を受けながら何とか暮らしてきたが、度重なる減額により、ぎりぎりの生活を余儀なくされている。国の対応を「弱い者いじめではないか」と訴え続けてきた。 大手電力会社の下請けの ...

就学援助や最低賃金とも関連 生活保護引き下げ、暮らしに影響

時事通信 07:08

... 通信の試算では、減額幅は計3000億円規模に上る。 生活保護基準の変更で影響が及ぶ可能性のある制度は47に上るとされ、小中学生の入学準備費や給食費、修学旅行費などとして支給される就学援助もその一つ。対象児童数は13〜18年度で、年約139万〜約153万人に上る。生活保護受給世帯に加え、それに準じる困窮家庭の子どもも含まれる。 具体的には、援助対象を生活保護基準額の1.0〜1.5倍の所得としている自 ...

就学援助や最低賃金とも関連=生活保護引き下げ、暮らしに影響

時事メディカル : 時事通信 07:08

... 通信の試算では、減額幅は計3000億円規模に上る。 生活保護基準の変更で影響が及ぶ可能性のある制度は47に上るとされ、小中学生の入学準備費や給食費、修学旅行費などとして支給される就学援助もその一つ。対象児童数は13〜18年度で、年約139万〜約153万人に上る。生活保護受給世帯に加え、それに準じる困窮家庭の子どもも含まれる。 具体的には、援助対象を生活保護基準額の1.0〜1.5倍の所得としている自 ...

「コピペ判決」指摘が反響 弁護団「流れ変わるきっかけに」―地方紙の報道が後押し・生活保護訴訟

時事通信 07:08

生活保護減額訴訟を巡っては、原告側敗訴とした3件の判決文が酷似しているとして、「コピー・アンド・ペースト(コピペ)の疑いがある」と指摘した報道が大きな反響を呼んだ。原告側弁護団は「訴訟の流れが変わるきっかけになった」と評価する。 2014年から各地で起こされた訴訟は当初、原告側の敗訴が続いていた。そのさなかの21年12月、信濃毎日新聞は福岡と京都、金沢の各地裁が出した判決文が酷似しており「コピペと ...

自己責任論、はらむ危うさ 生活保護受給者批判「不満のはけ口」―引き下げ影響大きく・専門家

時事通信 07:08

... ぎ、生活保護の申請が大幅に増加した。しかし12年に人気芸人の親族が生活保護を受けていたと報じられたのをきっかけに、受給者に対するバッシングが吹き荒れた。 憲法25条は「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定めるが、「受給世帯より苦しい生活の人もいる」などの主張が拡大。同年12月の総選挙では、生活保護費削減を公約に掲げた自民党が大勝した。桜井准教授は「経済的に苦しい時に生 ...

国に「丁寧な説明」求める 「賠償認めるべき」意見も―最高裁判決・生活保護訴訟

時事通信 07:06

生活保護基準額の引き下げを巡り、最高裁第3小法廷の多数意見は物価変動率のみを指標とした減額(デフレ調整)を違法としたが、低所得世帯との格差を是正する措置(ゆがみ調整)については違法性を認めず、国への賠償請求も退けた。裁判官からは国に「丁寧な説明」を求める意見が出る一方、宇賀克也裁判長はゆがみ調整についての判断に異論を唱え、国家賠償も認めるべきだとする反対意見を述べた。 生活保護基準額の算定方法は1 ...

生活保護減額で最高裁判決 「違法」の重み、政府は直視を

中国新聞 07:00

... の暮らしに困る人たちのセーフティーネット(安全網)の意味が問い直されたといえよう。 2013〜15年の生活保護費の基準額引き下げを巡り、きのう最高裁が下した司法判断は極めて重い。厚生労働省が最大で10%という前例のない減額を強行した措置が、憲法25条が定める「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する生活保護法に反していたかどうか。注目の判決は違法だとして取り消し、国の敗訴が事実上、確定した。 高裁 ...

沖縄の生活保護訴訟団、最高裁判決「画期的」と評価 那覇市への控訴審判決に影響必至

沖縄タイムス 06:33

国による生活保護費の引き下げを違法とした27日の最高裁判決を受け、那覇市に対し保護費減額の取り消しを求め控訴中の沖縄訴訟団は「画期的」と評価する声明を発表した。福岡高裁那覇支部に係属する同訴訟の判決への影響は必至と弁護団はみている。 27日午後、県庁で会見した...

生活保護費 引き下げ違法 厚労省が減額分の扱い検討

テレビ朝日 06:20

国が生活保護費を引き下げたのは違法とした最高裁判決を受け、厚生労働省は減額分の扱いについて検討することを明らかにしました。 厚労省が2013年から2015年に物価の下落を反映するなどして生活保護費の支給額を最大で10%引き下げたことについて、最高裁は今月27日、引き下げの違法性を認めて減額の取り消しを命じました。 判決を受け、福岡資麿厚労大臣は「判決内容を十分精査し、適切に対応する」とコメントを出 ...

「政治的」だった生活保護の削減、最高裁も否定 対応迫られる厚労省

朝日新聞 06:00

生活保護引き下げ訴訟の最高裁判決後、厚労省の職員(右)に要請書を手渡す原告団ら=2025年6月27日午後6時31分、東京都千代田区、嶋田達也撮影 [PR] 戦後最大の生活保護費引き下げを最高裁は「違法」とし、減額を取り消す判決を言い渡した。この国で「最低限度の暮らし」を守るには――。生活保護行政は根本的な見直しを迫られる。 【判決要旨】生活保護費減額は「違法」 最高裁、国の判断に「過誤」生活保護の ...

200万人超に「追加支給」の可能性 生活保護の引き下げは「違法」と最高裁 政府の対応、謝罪が焦点に

東京新聞 06:00

... 013〜15年に国が行った生活保護基準額の引き下げを巡り、27日の最高裁判決は「違法」と断じ、減額処分の取り消しを命じた。国は200万人を超える当時の生活保護利用者への対応を迫られることになる。専門家は、命にもかかわる生活保護を巡っては、政策についてより開かれた場で丁寧な検討をする必要性を指摘する。(三宅千智、安藤孝憲) ◆「全国の原告、受給者とも喜びを分かち合いたい」 生活保護減額訴訟の判決を受 ...

生活保護費引き下げ違法/最高裁判決、デフレ調整「裁量逸脱」

山口新聞 06:00

生活保護費引き下げ取り消し訴訟 「国による支給額の引き下げは違法」最高裁判決 統一見解示す

TBSテレビ 05:56

生活保護の受給者が支給額の引き下げを取り消すよう求めた裁判で、最高裁は「国による支給額の引き下げは違法」とする判決を言い渡しました。 厚生労働省は2013年からの3年間で、デフレによる物価下落などを踏まえて生活保護の支給額を最大10%引き下げました。 この引き下げの決定が生活保護法に違反するとして、受給者たちが取り消しを求める訴えを全国で起こしています。 そのうち2つの裁判で、最高裁はきのう、「国 ...

生活保護費引き下げは違法の最高裁判決 今後の国の対応焦点に

NHK 05:55

国が生活保護の支給額を2013年から段階的に引き下げたことを、違法だとした27日の最高裁判所の判決を受け、今後は、生活保護費を減額された当時の受給者に、国がどう対応するのかが焦点となります。 厚生労働省が、2013年から3年にわたり、物価の下落を反映するなどとして、生活保護の支給額を最大で10%引き下げたのは違法だと、大阪と名古屋の受給者が訴えた裁判で、最高裁判所は27日に「健康で文化的な最低限度 ...

生活保護費引き下げ「違法」確定 「希望を与えてくれた」京都・滋賀の同種訴訟原告ら歓迎

京都新聞 05:50

生活保護費の引き下げを違法と認めた27日の最高裁判決を受け、京都や滋賀の同種訴訟でも原告の訴えが認められるとみられる。原告から「希望を与え…

生活保護減額、違法 命のとりで、守られた 受給者「国は被害回復を」

毎日新聞 05:14

「いのちのとりで」が守られた――。生活保護費の減額を違法と断じた27日の最高裁判決。過去最大の基準額引き下げが始まってから12年を経ての司法による救済に、受給者側には「裁判所が役割を果たしてくれた」と安堵(あんど)の声が広がった。 午後3時すぎ、受給者側勝訴を伝える速報のニュースが流れると、最高裁正門前に集まっていた支援者たちからは大きな拍手が起きた。 それから30分後。法廷から出て来た受給者たち ...

生活保護減額、最高裁「違法」 県内原告「よかった」 弁護団「あとは交渉」 /静岡

毎日新聞 05:10

最高裁が27日、生活保護費の引き下げを違法とする初の統一判断を示したことで、継続中の県内訴訟も原告勝訴の方向で終息していく見通しとなった。 県内では2015年7月以降、生活保護受給者9人(当時)が静岡、浜松、掛川、袋井の4市に減額決定の取り消しを求める裁判を起こした。静岡地裁は23年5月、「デフレ調整」は「専門的知見との整合性がない」などと指摘し、生活保護法に反するとして受給者6人の減額決定を取り ...

生活保護訴訟 「最高裁判決は画期的」 「富山」関係者ら喜び /富山

毎日新聞 05:07

生活保護費の減額を違法と認めた27日の最高裁判決を受け、同種訴訟の一つ、富山訴訟(名古屋高裁金沢支部で係争中)の関係者からも喜びの声が上がった。 「画期的な判決だ」。訴訟を起こした妻(享年68)が2017年に亡くなり、原告を引き継いだ富山市の村山和弘さん(84)は、判決を聞いて笑顔を見せた。「最後の1ミリ…

高崎市など4市が控訴 生活保護減額訴訟 /群馬

毎日新聞 05:03

生活保護判決 減額の裏付け怠った責任重い

読売新聞 05:00

生活保護は、困窮した人が安心して暮らすために欠かせない制度だ。その支給額の変更には慎重な検討が必要だとする司法判断である。 生活保護費を大幅に引き下げられたのは生活保護法に違反するとして、受給者らが国と自治体に減額処分の取り消しなどを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷は減額措置を違法として取り消す判決を言い渡した。判決は確定した。 同種の訴訟は全国29地裁に起こされ、今回の判決はその統一判断となる。国 ...

保護費減額、つらかった 最高裁「違法」、原告ら喜び

朝日新聞 05:00

生活保護引き下げ訴訟の最高裁判決後、集会で喜びを語る小寺アイ子さん=27日、東京都千代田区、嶋田達也撮影 [PR] 私たちの暮らしの実態を裁判所がわかってくれた――。戦後最大の生活保護費引き下げをめぐる集団訴訟。国の減額を「違法」と断じた最高裁判決に、利用者らから喜びの声があがった。▼1面参照 ■「孫への100円貯金、葬儀参列諦めた」 「長いたたかいだった。この国の司法が生きているかが問われた裁判 ...

生活保護引き下げ訴訟 上告審判決の要旨

読売新聞 05:00

「喜びに涙止まらない」仙台訴訟の原告コメント 生活保護減額は「違法」 最高裁判決

河北新報 05:00

東北では、同種訴訟で仙台市内の30代女性が仙台地裁に提訴し、22年7月に敗訴。青森地裁の訴訟は23年3月に原告が勝訴、仙台高裁秋田支部の訴訟は昨年3月に敗訴し、いずれも上級審で審理が続いている。 最…

(社説)生活保護判決 利用者に謝罪と救済を

朝日新聞 05:00

... 。最高裁判決が指摘したように、生活保護費は年金と違って物価の変動を反映させるルールはない。08〜11年の物価下落を反映させるとの理屈は、自民党の意向で厚労省が急きょ持ち出したに過ぎないものだった。 生活保護は、憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活」を守るためにある。「あってはならない」貧困との境界線は、恣意(しい)的に上下させていいはずはない。 引き下げ前の「生活保護バッシング」の空気を醸 ...

<拘禁刑 変わる刑務所 中>高齢化と再犯状況 深刻

読売新聞 05:00

... の反動で刑務作業によって得た報奨金を無駄遣いし、また窃盗や強盗に走る」と、自身の経験を交えて犯罪を繰り返す心情を明かす。 男性は出所前の面談で刑務所から県地域生活定着支援センター(徳島市)を紹介され、生活保護手続きや住居の仲介を受けた。現在もセンター職員から生活の助言を受けているといい、「刑務所の支援制度には感謝している。受刑者が出所後の生活への希望や更生への強い思いを持つことが大事だが、刑務所側 ...

生活保護引き下げ、違法 最高裁「厚労相の裁量逸脱」 物価下落のみ考慮、誤りと指摘

朝日新聞 05:00

最高裁判決後、「勝訴」の旗を掲げる原告弁護団ら=27日午後、東京都千代田区、嶋田達也撮影 [PR] 国が2013〜15年に生活保護費を大幅に引き下げたのは違法だとして、利用者らが減額決定の取り消しなどを求めた2件の訴訟の上告審判決が27日、最高裁第三小法廷であった。宇賀克也裁判長は、引き下げを違法と判断し、減額決定を取り消した。原告側の勝訴が確定した。▼2面=見直し迫る、12面=社説、31面=判…

朝日川柳 柴門蔵人選

朝日新聞 05:00

[PR] 戦争は敗者ばかりで勝者なし(神奈川県 湯町潤) 別姓で滅亡しちゃう国だとか(静岡県 増田謙一郎) グロテスク表の顔と裏の顔(京都府 高橋眞理) ☆世界中子どもファースト願います(埼玉県 齋藤紀子) 生活保護下げは違法と人権の砦(とりで)(福岡県 西野豊) 裏金はさて置きなれる新会長(青森県…

[社説]生活保護費最高裁判決 誰も取り残さぬ制度の再構築を

愛媛新聞 05:00

生活保護費の基準引き下げを巡る2訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷はきのう、国の減額処分を取り消……

(時時刻刻)生活保護、迫られる抜本見直し 保護費の大幅減額、最高裁「違法」

朝日新聞 05:00

生活保護費減額の経緯と最高裁判決のポイント [PR] 戦後最大の生活保護費引き下げを最高裁は「違法」とし、減額を取り消す判決を言い渡した。この国で「最低限度の暮らし」を守るには――。生活保護行政は根本的な見直しを迫られる。▼1面参照 ■判決、恣意的な引き下げに歯止め 戦後最大の生活保護費の引き下げは、恣意(しい)的だったのか。最高裁は、国の政策決…

(いちからわかる!)生活保護制度、利用できる人は

朝日新聞 05:00

生活保護利用者数の推移/生活保護は高齢者世帯が半数以上 [PR] ■収入が「最低生活費」を下回ると差額を受給できる Q 利用できる人は? A 預貯金などの資産を使っても、国が決めた「最低生活費」を、給料や年金などの収入が下回る際に利用できる。最低生活費と収入の差が支給される。 最低生活費を計算するための基準額は厚生労働相が決める。具体的な基準額は地域や年齢…

[スキャナー]生活保護判決、減額過程を問題視…「専門的知見認められず」

読売新聞 05:00

生活保護減額「違法」…最高裁統一判断 手続きに過誤

読売新聞 05:00

生活保護減額「違法」…「暮らし、最高裁が理解」 原告ら喜び 感無量

読売新聞 05:00

生活保護引き下げ違法、富山の訴訟も影響 名高裁金沢9月判決

北日本新聞 05:00

県内では、富山市の受給者5人が生活費保護引き下げを巡り、国と市を相手取って処分取り消しと賠償を求めた訴訟の控訴審判決が、9月17日に言い渡される。今回の判断が...

生活保護引き下げ訴訟、判決要旨

朝日新聞 05:00

[PR] 国が2013〜15年に生活保護費を大幅に引き下げたのは違法と認め、減額決定を取り消した27日の最高裁の判決理由の要旨は次の通り。▼1面参照 【生活保護費の減額】 厚生労働相は13〜15年、生活保護費のうち、食費や光熱費にあたる「生活扶助」基準を順次引き下げる改定をした。その内容は、専門家らによ…

[社説]生活保護減額は違法 国決定の検証が必要だ

沖縄タイムス 04:01

「いのちのとりで裁判」で受給者の勝訴が確定した。最初の提訴から11年余り。司法を動かしたのは、生活保護制度という「最後の砦」を守ろうと立ち上がった当事者の重い訴えだ。 2013〜15年にかけて国が生活保護費を引き下げたのは「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する生活保護法に違反するかどうかが争われた2件の訴訟の上告審判決があった。最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は、減額を違法とする統一判断を示 ...

生活保護費引き下げ違法 最高裁判決「国の裁量逸脱」 減額分の追加支給検討

山陰中央新聞 04:00

国が2013〜15年に生活保護費を引き下げたのは違法だとして、受給者が国と自治体に減額処分の取り消しなどを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は27日、違法と認めて処分を取り消した。厚生労働省が引き下げの根拠とした物価下落を反映する「デフレ調整」に関し「裁量の範囲の逸脱、乱用があった」と判断した。...

解説 過程軽視の行政に戒め 生活保護費引き下げ訴訟

山陰中央新聞 04:00

最高裁は生活保護費の引き下げを違法と断じ、行政の裁量には一定の制約があることを強く判示した。国は「最後のセーフティーネット」とされる生活保...

論説 制度のゆがみ露呈した 生活保護最高裁判決

山陰中央新聞 04:00

2013年から15年にかけて国が生活保護費を引き下げたのは「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する生活保護法に違反するかどうかが争われた2件の訴訟の上告審判決があった。最高裁は厚生労働相の減額決定について「判断の過程や手続きには過誤、欠落があったというべきで、違法」と初判断を示し、減額処分を取り消した。 29都道府県で受給者らが減額処分の取り消しや賠償を求めて提訴。各地の地裁、高裁で判断...

生活保護減額訴訟 政治への忖度、12年経て是正 政策過程重視の司法潮流

山陰中央新聞 04:00

全国の生活保護受給者が立ち上がり、「いのちのとりで裁判」と銘打った訴訟で、最高裁は27日、国による引き下げ処分の強行を許さない判断を示した。政策プロセスを重視すべきだとする近年の司法の流れに沿い、厚生労働省が専門の部会に諮らなかったことを違法と認定。政治への忖度(そんたく)ともささやかれた行政の決定が、12年を経てようやく是正に向かう。早急に「救済」を進めることが国の責務とな...

生活保護 最高裁判決 不透明な減額過程、問題視 物価反映、専門家の検討経ず

毎日新聞 02:02

生活保護費減額訴訟の判決が言い渡された最高裁の法廷=代表撮影 国の生活保護費減額を違法とした27日の最高裁判決は、厚生労働省による不透明な引き下げプロセスには「過誤」や「欠落」があると厳しく批判した。受給者側は適正な支払いと検証を求めており、今後は国の対応が焦点となる。 今回の訴訟で違法性が争われた「ゆがみ」と「デフレ」の二つの調整が実行に移されるまでには、国の財政事情を巡る伏線がある。 2008 ...

生活保護減額、最高裁「違法」 「デフレ調整」不合理 影響最大3000億円規模か

毎日新聞 02:02

最高裁判決を受け、「勝訴」などと書かれた紙を掲げて喜ぶ原告と弁護団ら=東京都千代田区で27日、幾島健太郎撮影 国が2013〜15年に生活保護費を段階的に引き下げたことが、健康で文化的な生活を保障した生活保護法に違反するかが争われた2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は27日、減額を「違法」とする初の統一判断を示した。その上で原告への減額決定を取り消した。受給者側の勝訴が確定した。宇賀克也裁判 ...

生活保護 最高裁判決 笠木映里・東京大大学院教授/山下慎一・福岡大教授

毎日新聞 02:02

ルールのあり方議論を 笠木映里・東京大大学院教授(社会保障法) 生活保護基準は、最低限度の生活とは何かという、あらゆる社会政策の出発点とも言える問題に応える規範だ。しかし、生活保護法はこの水準について極めて緩やかなルールで厚生労働相に決定を委ねている。訴訟はこのプロセスの不透明性を浮かび上がらせた。 判決は、デフレ調整について、厚労相の判断過程や手続きの中で専門的知見との整合性を欠く部分があったと ...

国民ハ健康ニシテ…

毎日新聞 02:02

... ▲受給へのバッシング、乗じる政党、追従する官庁。いびつな連鎖が背景にあったのではないか。生活保護は必要な国民に認められた権利だ。政治のさじ加減でゆがめてはなるまい▲研究会案は終戦後、飢餓が生活を脅かす中での公表だった。戦後80年、格差の拡大で生活保護制度が重みを増している▲国は違法減額の補償に向き合うだけでなく、生活保護の必要がある人に命綱が届いているかも点検すべきだ。生存権の内実が問われている。

生活保護減額は「違法」 命綱軽視した国は猛省を

毎日新聞 02:01

... ある。 看過できないのは、ネット上などで生活保護へのバッシングが強まる中、措置が取られたことだ。自民党は12年の衆院選で給付水準の原則10%引き下げを公約に掲げた。その後発足した第2次安倍晋三政権で減額が実行された。 厚労省は結論ありきで強引な手法に走ったのではないか。国民の命を守る行政機関としての自覚を欠いていたと言わざるを得ない。経緯の検証も不可欠だ。 生活保護は暮らしに困った人への「施し」で ...

生活保護減額訴訟 最高裁判決 要旨

毎日新聞 02:00

国が生活保護費を引き下げたのは違法と判断した27日の最高裁判決の要旨は次の通り。 <事実関係> 国は2013年から3年間かけて生活保護基準の改定を実施し、減額の上限は10%だった。改定の内容は(1)生活保護受給者間の公平を図る「ゆがみ調整」(2)08年から11年の消費者物価指数の下落率が4・78%であることから、保護費を一律に同率減らす「デフレ調整」――だった。

[社説]公正で透明な生活保護制度に

日本経済新聞 02:00

最高裁は生活保護費の引き下げを違法と判断した(27日)=共同生活保護費の基準額引き下げをめぐる訴訟で、最高裁が「違法」との判決を言い渡した。 十分な根拠を欠いたまま基準額を削った政策決定を厳しく戒める司法判断だ。国は判決を重く受け止め、公正で透明な制度の運用に尽くさねばならない。 問われたのは2013〜15年にかけての引き下げだ。食費や光熱費など日常生活に充てる「生活扶助費」の基準額を段階的に最大 ...

国の算定「裁量権を逸脱」

日本経済新聞 02:00

生活保護費を大幅に引き下げた国の対応の是非について最高裁が初めて統一判断を示した。27日の判決は国が用いた算定方法を「裁量権の範囲の逸脱や乱用があった」と厳しく批判し、減額決定を取り消した。影響は裁判を起こしていない当時の受給者らにも及ぶ可能性が高く、国は対応の検討を急ぐ。(1面参照) 生活保護費のうち食費や光熱費など日常生活を維持するための生活扶助費の基準額は国が決め、年齢、居住地、世帯人数な. ...

生活保護費決定、国の裁量逸脱と判断 差額支払いへ特措法も浮上

日本経済新聞 02:00

生活保護の減額を巡る27日の最高裁判決は、デフレを反映した水準調整が国の裁量権を逸脱すると判断した。政府は原告以外も含めて当時の全受給者に差額の支払いを迫られる見通しだ。政府内には特別措置法をつくって国が一元的に対応する案も浮上する。 生活保護は食費や光熱費など日常生活を維持するための生活扶助費の基準額を国が決め、年齢、居住地、世帯人数などを踏まえて最低生活費を算出する。最低生活費より収入が少な. ...

生活保護減額訴訟の最高裁判決要旨

日本経済新聞 02:00

国が生活保護費を引き下げたのは違法と判断した27日の最高裁判決の要旨は次の通り。(1面参照) 【事実関係】 国は2013年から3年間かけて生活保護基準の改定を実施し、減額の上限は10%だった。改定の内容は(1)生活保護受給者間の公平を図る「ゆがみ調整」(2)08年から11年の消費者物価指数の下落率が4.78%であることから、保護費を一律に同率減らす「デフレ調整」――だった。 【判断基準】 国は専. ...

強引な政策決定、国を厳しく非難

日本経済新聞 02:00

龍谷大の本多滝夫教授(行政法)の話 国の政策決定を巡り、最高裁が裁量権を逸脱・乱用し違法と認めることは珍しく、踏み込んだ判決といえる。生活保護行政に関する過去の訴訟では、厚生労働相の裁量権を広く認め、政策判断を尊重してきた。今回は国側の政策決定があまりに強引で目に余ると判断したのだろう。 判決は国側が基準額の...

生活保護減額 最高裁「違法」 「いのちのとりで」守られた 受給者「被害回復を」

毎日新聞 02:00

「いのちのとりで」が守られた――。生活保護費の減額を違法と断じた27日の最高裁判決。過去最大の基準額引き下げが始まってから12年を経ての司法による救済に、受給者側には「裁判所が役割を果たしてくれた」と安堵(あんど)の声が広がった。 午後3時すぎ、受給者側勝訴を伝える速報のニュースが流れると、最高裁正門前に集まっていた支援者たちからは大きな拍手が起きた。 それから30分後。法廷から出て来た受給者たち ...

生活保護費引き下げ「違法」最高裁が初判断 各地の訴訟にも影響か

Abema TIMES 01:32

... 3〜2015年にかけて生活保護費を大幅に引き下げたことが、健康で文化的な生活を保障した法律に違反するかどうかが争われた裁判。最高裁は27日、引き下げを違法とする初の判断を示しました。国は減額した分の支払いなどを求められる可能性があります。 【画像】生活保護費引き下げ「違法」最高裁が初判断 各地の訴訟にも影響か 原告勝訴「司法が役割果たした」 富山市に暮らす村山和弘さん(84)。生活保護の減額の取り ...

生活保護費引き下げ「違法」最高裁が初判断 各地の訴訟にも影響か

テレビ朝日 01:23

6 国が2013〜2015年にかけて生活保護費を大幅に引き下げたことが、健康で文化的な生活を保障した法律に違反するかどうかが争われた裁判。最高裁は27日、引き下げを違法とする初の判断を示しました。国は減額した分の支払いなどを求められる可能性があります。 原告勝訴「司法が役割果たした」 富山市に暮らす村山和弘さん(84)。生活保護の減額の取り消しを求める裁判で戦う原告の1人です。 この記事の写真 村 ...

生活保護減額「違法」、各地の訴訟に影響 デフレ調整の過誤認定

北海道新聞 27日 23:27

生活保護費の引き下げを巡る判決を受け、最高裁前で喜ぶ原告や弁護士ら。最高裁第3小法廷は引き下げが違法だとして処分を取り消した=27日午後 生活保護費の大幅な引き下げについて、最高裁第3小法廷は、物価下落を反映した「デフレ調整」で厚生労働相の判断過程に過誤、欠落があり裁量権を逸脱していると認定した。原告団・弁護団は判決を評価し、厚労省に謝罪や検証を要望。大阪、名古屋の2訴訟に対して最高裁が示した判断 ...

生活保護費引き下げ違法判決 北海道内の受給者も歓喜 「私たちの声、司法に届いた」

北海道新聞 27日 22:46

生活保護費の大幅な引き下げは「違法」―。全国29都道府県で起こされた集団訴訟で、最高裁が初めて統一判断を示した27日の判決。北海道内の受給者も「私たちの声が司法に届いた」と歓喜に沸いた。札幌で起こされた訴訟も現在、上告審が続いており、今回の統一判断が大きく影響を与えそうだ。 生活保護費の引き下げは違法 最高裁「裁量の逸脱、乱用」 ...

国民健康保険税「納税通知書」の最高限度額を誤表記 杵藤地区3市3町

佐賀新聞 27日 22:21

... 広域市町村圏組合は武雄、鹿島、嬉野の3市と大町、江北、白石の3町で構成。各市町はホームページで誤りを周知し、市町によっては訂正文書を送付している。(小野靖久) ほかにもこんな記事 6/21 8:30 生活保護費の加算漏れ、プレハブ使用料未払い… 佐賀県の事… 6/14 8:10 件名に個人情報のメールアドレス記載 佐賀県が170人にメ… 6/11 22:30 車検切れの公用車を使用 小城市 2日間 ...

生活保護費の引き下げは「違法」減額処分を取り消し、国の賠償責任は認めず 最高裁

日本テレビ 27日 22:20

生活保護の支給額が引き下げられたのは違法だとして、受給者が国などを訴えた裁判で、最高裁は27日、引き下げは「違法」だとする判断を示し、減額処分を取り消しました。 この裁判は、生活保護の支給額が2013年から3年間で段階的に引き下げられたのは違法だとして、大阪と愛知の受給者が国などに対し、減額処分の取り消しと損害賠償を求めていたものです。 最高裁は27日の判決で、引き下げを決定する過程で、「物価変動 ...

「本当によかった」静岡の原告涙 生活保護減額、最高裁の違法判決に

毎日新聞 27日 22:13

... 、藤渕志保撮影 最高裁が27日、生活保護費の引き下げを違法とする初の統一判断を示したことで、継続中の静岡県内訴訟も原告勝訴の方向で終息していく見通しとなった。 県内では2015年7月以降、生活保護受給者9人(当時)が静岡、浜松、掛川、袋井の4市に減額決定の取り消しを求める裁判を起こした。静岡地裁は23年5月、「デフレ調整」は「専門的知見との整合性がない」などと指摘し、生活保護法に反するとして受給者 ...

【中継】生活保護費“減額"は「違法」と最高裁が統一判断 一方で国への賠償請求は退ける

FNN : フジテレビ 27日 22:00

... る統一判断を示した裁判ですが、改めてこれまでの経緯を見ていきます。 生活保護費引き下げ訴訟は全国各地で起こされていたわけですが、生活保護費の引き下げが違法だったり適法だったりと裁判所の判断はバラバラでした。 そこで今回、最高裁が統一判断を示したということになります。 この裁判の争点を整理すると、国は2013年から2015年にかけて、生活保護費を総額約670億円削減しました。 この引き下げは適法だっ ...

生活保護費引き下げ取り消し「本当にうれしい」 最高裁判決に愛媛訴訟原告

愛媛新聞 27日 22:00

生活保護基準額の引き下げを取り消す統一判断を示した27日の最高裁判決を受け、愛媛訴訟原告の福岡哲男……

生活保護費引き下げは違法 最高裁 佐賀訴訟の原告ら歓迎「声が届いた」

佐賀新聞 27日 22:00

国の生活保護費引き下げを最高裁が違法と認めたのを受け、同種訴訟を起こしている佐賀県内の受給者や弁護団は「やっと声が届いた。今後どういう動きになるのか注視したい」などと歓迎した。 県内の訴訟を巡っては、2014年に受給者が提訴。佐賀地裁は22年5月に請求を棄却し、25年3月には福岡高裁も棄却した。最高裁に上告していて、原告数は6人となっている。

SNSにあふれる中傷 問われる個々人の人権感覚 生活保護費判決

毎日新聞 27日 21:59

... は「裁判所が役割を果たしてくれた」と安堵(あんど)の声が広がった。 生活保護費の減額を違法とした27日の最高裁判決は、人間が人間らしく生きるため、行政が果たすべき役割を示した。適正な支払いを求める受給者に対し、国は誠意を持って対応していく必要がある。 Advertisement 生活保護費が増える中、自民党は2012年の衆院選で、生活保護の給付水準10%引き下げを公約に掲げて政権に復帰した。厚生労 ...

生活保護引き下げ「違法」最高裁判決、愛知訴訟の原告ら「夢のよう」「これで終わりでない」

中日新聞 27日 21:41

... に生活保護基準額を引き下げたのは生活保護法に違反するとして、利用者らが減額処分の取り消しと国家賠償を求めた愛知と大阪の2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は27日、国の処分を「違法」とする統一判断を示した。物価下落を反映した「デフレ調整」に関し、厚生労働相の判断には「裁量権の逸脱や乱用があり違法」として、減額処分を取り消した。原告1人当たり1万円の国家賠償請求は退けた。 生 ...

生活保護費減額は違法 最高裁判決の意義は? 識者に聞く

毎日新聞 27日 21:40

生活保護費減額訴訟の判決が言い渡された最高裁の法廷=代表撮影 国の生活保護費減額を違法とした27日の最高裁判決は、厚生労働省による不透明な引き下げプロセスには「過誤」や「欠落」があると厳しく批判した。受給者側は適正な支払いと検証を求めており、今後は国の対応が焦点となる。 今回の判決をどう見るのか。識者に聞いた。【聞き手・安元久美子、宇多川はるか】 記事に含まれる専門家のコメント 山下慎一・福岡大教 ...

広島の原告団から喜びの声「次は私たちの番」 生活保護費巡る...

中国新聞 27日 21:32

生活保護費減額を取り消す最高裁の統一判断への喜びを語る中村さん(左端)たち 「次は私たちの番」―。2013年の生活保護費減額処分を「違法」として取り消した最高裁の統一判断を受け、広島市など5市を相手に係争中の広島県内の原告団が27日、広島市中区で記者会見を開いた。最高裁で審理中の広島訴訟でも減額を取り消す判決が出る見通しとなり、喜びの声が相次いだ。

「ようやくここまで」「司法が役割果たした」原告ら安堵 生活保護減額取り消し最高裁判決

産経新聞 27日 21:30

判決を受け、院内集会であいさつする原告の小寺アイ子さん=27日午後、国会内(鴨志田拓海撮影)平成25〜27年の生活保護費減額処分を巡り、最高裁が処分を違法として取り消した27日の最高裁判決を受けて、原告や支援者らは安堵の表情を見せた。大阪訴訟の原告、小寺アイ子さん(80)は「ようやくここまで連れてきてもらった。みなさんのおかげです」と感謝した。 27日午後3時半ごろ、判決言い渡しが終わり、法廷から ...

生活保護費の減額分支給を求める 訴訟原告らが厚労省に要請 最高裁判決受け

産経新聞 27日 21:28

生活保護費の減額処分を取り消した最高裁判決を受け、訴訟の原告らは27日、減額分を支給するよう求める要請書を厚生労働省に提出した。早期の被害回復や再発防止の実現に向け、基本合意書の締結や継続協議の場の設置も要望した。 原告団によると、2013〜15年の引き下げから長期間が経過し、一時は千人を超えた原告のうち232人が死亡した。提出した尾藤広喜弁護士は「判決も聞けないまま亡くなった原告がいる。早期の全 ...

生活保護引き下げ 統一判断うけ岡山県内の受給者が会見

NHK 27日 21:25

国が生活保護の支給額を2013年から段階的に引き下げたことについて、最高裁判所は、「厚生労働大臣の判断に誤りがあり、違法だった」として処分を取り消す判決を言い渡しました。 同様の裁判は全国で相次いで起こされていて、統一的な判断が示された形です。 原告側は、減額された分をさかのぼって支給するよう求めていて、およそ200万人とされる当時の受給者への国の対応が焦点となります。 厚生労働省が2013年から ...

生活保護費の引き下げは違法 最高裁が統一的判断

日刊スポーツ 27日 21:19

... 13〜15年に生活保護費を引き下げたのは違法だとして、受給者が国と自治体に減額処分の取り消しなどを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は27日、違法と認めて処分を取り消した。厚生労働省が引き下げの根拠とした物価下落を反映する「デフレ調整」に関し「裁量の範囲の逸脱、乱用があった」と判断した。国の賠償責任は否定した。敗訴が確定した国側は、減額分を追加支給する検討に入った。 最高裁が生活保護の基準 ...

論点がわかる「生活保護引き下げ訴訟判決」 最高裁が「違法」と断じたもの これまでの経過と今後の課題は?

東京新聞 27日 21:17

国が2013〜15年に生活保護基準額を引き下げたのは生活保護法に違反するとして、利用者らが減額処分の取り消しと国家賠償を求めた名古屋と大阪の2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は27日、国の処分を「違法」とする統一判断を示した。物価下落を反映した「デフレ調整」に関し、厚生労働相の判断には「裁量権の逸脱や乱用があり違法」として、減額処分を取り消した。原告1人当たり1万円の国家 ...

生活保護費減額は違法 最高裁が初の統一判断 影響3000億円規模か

毎日新聞 27日 21:16

生活保護の減額決定の取り消しなどを求めた訴訟の最高裁判決を受け、「勝訴」などと書かれた紙を掲げて喜ぶ原告と弁護団ら=東京都千代田区で2025年6月27日午後3時39分、幾島健太郎撮影 国が2013〜15年に生活保護費を段階的に引き下げたことが、健康で文化的な生活を保障した生活保護法に違反するかが争われた2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は27日、減額を「違法」とする初の統一判断を示した。そ ...

生活保護裁判 最高裁判決に仙台の原告“喜びで体震える"

NHK 27日 21:16

国が生活保護の支給額を2013年から段階的に引き下げたことについて、最高裁判所は、「厚生労働大臣の判断に誤りがあり、違法だった」として処分を取り消す判決を言い渡しました。 これを受けて、同様の裁判を起こしている仙台市に住む原告は「喜びで体が震えて涙が止まらない」とコメントしました。 厚生労働省が2013年から3年にわたり、物価の下落を反映するなどとして生活保護の支給額を最大で10%引き下げたことに ...

生活保護費、減額プロセスに「過誤・欠落」 最高裁が指摘した問題点

毎日新聞 27日 21:14

生活保護費減額訴訟の判決が言い渡された最高裁の法廷=代表撮影 国の生活保護費減額を違法とした27日の最高裁判決は、厚生労働省による不透明な引き下げプロセスには「過誤」や「欠落」があると厳しく批判した。 今回の訴訟で違法性が争われた「ゆがみ」と「デフレ」の二つの調整が実行に移されるまでには、国の財政事情を巡る伏線がある。 2008年の「リーマン・ショック」で失業者が急増したことで、生活保護受給世帯は ...

生活保護、受給者の半数は高齢世帯 主婦として過ごした単身高齢女性の困窮リスク高く

産経新聞 27日 21:13

... 分析する。 結城氏は高齢者の生活保護が増加している背景について、構造的な高齢化に加え、「介護・医療サービスの負担を補〓(ほてん)するものが生活保護になっている」と指摘する。 老齢基礎年金の平均月額は5万7700円(令和5年度)。「介護や医療にかかる費用だけでなくなってしまう」(結城氏)という。 生活保護には申請へのためらいという問題もつきまとう。結城氏は「ここ20年ほどで生活保護へのスティグマ(偏 ...

最大なら数千億円規模 厚労省が生活保護減額分の追加支給を検討 最高裁での訴訟判決受け

産経新聞 27日 21:13

判決を受け、最高裁判所前で「勝訴」などと書かれた紙を掲げる原告団=27日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)厚生労働省は27日、生活保護基準の引き下げを違法とした最高裁判決を受け、減額分を追加支給する検討に入った。立法措置が必要との指摘があり、国会への法案提出も視野に入れている。原告以外も含めた受給者全員を対象にすれば、必要額は最大で数千億円規模に上るとみられ、専門家の意見を聞いて詳細を詰める。 ...

「生存権定めた憲法25条との関係含めた議論必要」 小黒一正法政大教授

産経新聞 27日 21:05

法政大の小黒一正教授(本人提供)生活保護費の減額処分を違法とした27日の最高裁の統一判断について小黒一正法政大教授(公共経済学)は、産経新聞の取材に対し「高い説明責任と正当性求められる」との見方を示した。詳細は次の通り。 ◇ 今回の判決は、厚生労働省による生活保護基準額引き下げの根拠や手続きの不透明性に対して違法性を判断した初めてのもので、国は厳粛に受け止める必要がある。 特に「デフレ調整」で、物 ...

行政に求められる透明な意思決定 分かれ目は「十分な説明」生活保護費訴訟最高裁判断

産経新聞 27日 21:05

生活保護訴訟の判決を受け、最高裁判所前で「勝訴」などと書かれた紙を掲げる原告団=27日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)平成25〜27年の生活保護費引き下げ処分を巡る訴訟で、処分を違法だったとして取り消した27日の最高裁判決。厚生労働相が減額を決めた判断の妥当性が争点となったが、最高裁は行政に大きな裁量権があることは認めながらも、判断に合理的根拠が薄かったと指摘した。今回の判決を受けて、行政機 ...

生活保護減額分、最大数千億円に

デイリースポーツ 27日 21:04

厚生労働省は27日、生活保護基準の引き下げを違法とした最高裁判決を受け、減額分を追加支給する検討に入った。立法措置が必要との指摘があり、国会への法案提出も視野に入れている。原告以外も含めた受給者全員を対象にすれば、必要額は最大で数千億円規模に上るとみられ、専門家の意見を聞いて詳細を詰める。 基準は2013〜15年に段階的に引き下げられた。当時の受給者は約200万人。厚労省は根拠とした「デフレ調整」 ...

生活保護減額分、最大数千億円に 厚労省、追加支給に

中日新聞 27日 21:02

厚生労働省は27日、生活保護基準の引き下げを違法とした最高裁判決を受け、減額分を追加支給する検討に入った。立法措置が必要との指摘があり、国会への法案提出も視野に入れている。原告以外も含めた受給者全員を対象にすれば、必要額は最大で数千億円規模に上るとみられ、専門家の意見を聞いて詳細を詰める。 基準は2013〜15年に段階的に引き下げられた。当時の受給者は約200万人。厚労省は根拠とした「デフレ調整」 ...

生活保護減額分、最大数千億円に 厚労省、追加支給に

47NEWS : 共同通信 27日 21:02

厚生労働省は27日、生活保護基準の引き下げを違法とした最高裁判決を受け、減額分を追加支給する検討に入った。立法措置が必要との指摘があり、国会への法案提出も視野に入れている。原告以外も含めた受給者全員を対象にすれば、必要額は最大で数千億円規模に上るとみられ、専門家の意見を聞いて詳細を詰める。 基準は2013〜15年に段階的に引き下げられた。当時の受給者は約200万人。厚労省は根拠とした「デフレ調整」 ...

受給者への支払いはいくらに? 生活保護費減額「違法」判決の衝撃度

毎日新聞 27日 20:52

生活保護費減額訴訟の最高裁判決を受け、「勝訴」などと書かれた紙を掲げる原告ら=東京都千代田区で2025年6月27日午後3時39分、吉田航太撮影 国の生活保護費減額を違法とした27日の最高裁判決は、厚生労働省による不透明な引き下げプロセスには「過誤」や「欠落」があると厳しく批判した。受給者側は適正な支払いと検証を求めており、今後は国の対応が焦点となる。 国が2013〜15年に行った最大10%の生活保 ...

「生きるって、ただ息をすることではない」 生活保護利用者の木村良太さん感無量 「判決に沿って対応を」

東京新聞 27日 20:50

... 13〜15年に生活保護基準額を引き下げたのは生活保護法に違反するとして、利用者らが減額処分の取り消しと国家賠償を求めた名古屋と大阪の2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は27日、国の処分を「違法」とする統一判断を示した。生活保護を利用する木村良太さん(43)=東京都中野区=は最高裁前に駆けつけ、「本当によかった。感無量です」と歓喜の声を上げた。(中村真暁) ◆「生活保護を受 ...

生活保護費引き下げは違法 裁判相次ぐ中 最高裁が統一的判断

NHK 27日 20:35

... た形です。 当時の受給者はおよそ200万人とされ、補償に発展する可能性があり、判決を受けた国の対応が注目されます。 【Q&A】生活保護金額どうやって決める?裁判の争点は? 生活保護とは、そもそもどのような制度で、今回の裁判でなにが争点となっているのか、まとめました。 Q. 生活保護はどういう制度? A. 憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活」を守るため、生活に困った人たちに国が必要な支援を ...

【判決要旨】生活保護費減額は「違法」 最高裁、国の判断に「過誤」

朝日新聞 27日 20:35

生活保護引き下げ訴訟の判決があった最高裁の法廷=2025年6月27日午後、東京都千代田区、代表撮影 [PR] 国が2013〜15年に生活保護費を大幅に引き下げたのは違法と認め、減額決定を取り消した27日の最高裁第三小法廷(宇賀克也裁判長、林道晴裁判官、渡辺恵理子裁判官、石兼公博裁判官、平木正洋裁判官)の判決理由の要旨は次の通り。 「ただ生かされているだけ」生活保護訴訟、最高裁で訴えた原告の思い 【 ...

「互いが思いやる社会に」 各地の原告が判決を歓迎 生活保護費訴訟

毎日新聞 27日 20:35

... ement 富山訴訟(名古屋高裁金沢支部で審理中)の原告、村山和弘さん(84)は「生活保護受給者でも社会の価値観を変えられると示せた」と判決を受け止めた。 村山さんは亡き妻と学習塾を経営していたが、ともに病気を患い、働けなくなって生活保護を申請した。洗濯物を手で絞り、月末になれば現金を数える日々。追い打ちをかけるように生活保護費が減額された。 法廷で妻は「減額は努力の限界を超えている」と訴えたが、 ...

生活保護費の減額は「違法」 最高裁が統一判断、国の決定取り消し

日本経済新聞 27日 20:34

... 含めこれまで12件の高裁判決があった。7件は減額決定を取り消し、5件は受給者側の請求棄却と判断は割れていた。 【関連記事】 ・生活保護減額、算定の妥当性どう判断 27日に最高裁判決・生活保護訴訟、二審判断分かれる 京都は原告が逆転勝訴・生活保護減額で逆転勝訴 「裁量権逸脱」と札幌高裁・生活保護で再び減額取り消し判決 東京高裁、二審6件目「日経 社会ニュース」のX(旧ツイッター)アカウントをチェック

「いのちのとりで」守られた 生活保護費減額から12年、勝訴に安堵

毎日新聞 27日 20:31

生活保護費減額訴訟の最高裁判決を受け、笑顔で思いを語る原告の千代盛学さん=東京都千代田区で2025年6月27日午後3時42分、吉田航太撮影 「いのちのとりで」が守られた――。生活保護費の減額を違法と断じた27日の最高裁判決。過去最大の基準額引き下げが始まってから12年を経ての司法による救済に、受給者側には「裁判所が役割を果たしてくれた」と安堵(あんど)の声が広がった。 午後3時すぎ、受給者側勝訴を ...

「良かった」「司法は生きていた」 原告ら、勝訴に歓声と拍手―国に謝罪求める・生活保護訴訟

時事通信 27日 20:28

生活保護減額訴訟の最高裁判決後、「勝訴」などと書かれた紙を掲げ笑顔を見せる原告ら=27日午後、東京都千代田区 「司法は生きていた」。最高裁の正門前では27日の判決後、原告らが「勝訴」などと書かれた紙を笑顔で掲げた。待ち受けていた他の原告や支援者からは「おめでとう」「良かったね」などと大きな歓声が上がり、拍手に包まれた。 生活保護減額、「違法」確定 受給者側勝訴、処分取り消し―各地の訴訟に影響・最高 ...

生活保護の支給額めぐり 最高裁「引き下げは違法」 富山訴訟への影響は

日本テレビ 27日 20:26

生活保護の支給額の引き下げをめぐる2件の裁判で、最高裁判所はきょう国の減額処分は違法とする判決を言い渡しました。 同様の裁判を富山で起こしている原告の受け止めや、きょうの判決が富山訴訟に与える影響を取材しました。 この裁判は、生活保護の支給額が2013年から3年間にわたって段階的に引き下げられたのは違法だとして、大阪と愛知の受給者が減額処分の取り消しと損害賠償を求めて国などを訴えたものです。 最高 ...

【速報】厚労省、生活保護費の減額分追加支給検討

47NEWS : 共同通信 27日 20:22

厚生労働省は27日、生活保護費の引き下げを違法とした最高裁判決を受け、減額分を追加支給する検討に入った。原告以外も含めた受給者全員を対象にすれば、必要額は最大で数千億円規模に上るとみられ、専門家を交えて詳細を詰める。 厚生労働省

生活保護費の減額分支給を

デイリースポーツ 27日 20:17

生活保護費の減額処分を取り消した最高裁判決を受け、訴訟の原告らは27日、減額分を支給するよう求める要請書を厚生労働省に提出した。早期の被害回復や再発防止の実現に向け、基本合意書の締結や継続協議の場の設置も要望した。 原告団によると、2013〜15年の引き下げから長期間が経過し、一時は千人を超えた原告のうち232人が死亡した。提出した尾藤広喜弁護士は「判決も聞けないまま亡くなった原告がいる。早期の全 ...

生活保護費の減額分支給を 訴訟原告ら厚労省に要請

中日新聞 27日 20:15

生活保護費の減額処分を取り消した最高裁判決を受け、訴訟の原告らは27日、減額分を支給するよう求める要請書を厚生労働省に提出した。早期の被害回復や再発防止の実現に向け、基本合意書の締結や継続協議の場の設置も要望した。 原告団によると、2013〜15年の引き下げから長期間が経過し、一時は千人を超えた原告のうち232人が死亡した。提出した尾藤広喜弁護士は「判決も聞けないまま亡くなった原告がいる。早期の全 ...

生活保護費の減額分支給を 訴訟原告ら厚労省に要請

47NEWS : 共同通信 27日 20:15

生活保護費の減額処分を取り消した最高裁判決を受け、訴訟の原告らは27日、減額分を支給するよう求める要請書を厚生労働省に提出した。早期の被害回復や再発防止の実現に向け、基本合意書の締結や継続協議の場の設置も要望した。 原告団によると、2013〜15年の引き下げから長期間が経過し、一時は千人を超えた原告のうち232人が死亡した。提出した尾藤広喜弁護士は「判決も聞けないまま亡くなった原告がいる。早期の全 ...

「同種訴訟の全面解決を」日弁連会長が声明 最高裁が国の生活保護費引き下げに「違法」

産経新聞 27日 20:12

生活保護費の引き下げを巡る判決を受け、最高裁前で喜ぶ原告や弁護士ら=27日午後最高裁が国の生活保護費引き下げを違法と判断したことを受け、日弁連の渕上玲子会長は27日、「司法が担うべき役割を十分に果たしたものと高く評価できる」との声明を出した。国に同種訴訟の全面解決を図り、受給者らへの補償を講じるよう求めた。 声明は、引き下げが「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を侵害した事態を深刻に受け止める ...

夏休み中の食料支援など223億円あまりの補正予算案を可決 6月県議会が閉会 山梨

TBSテレビ 27日 20:05

... 正予算は一般会計の総額でおよそ223億4000万円で、社会の課題となっているケアラーや貧困世帯への支援が柱となっています。 具体的には県内の4人に1人がケアラーであるとする県の調査結果を踏まえ、土日祝日に新たに電話相談窓口を設置します。 また生活保護世帯などへの夏休み中の食料支援のほか、不登校児童・生徒の多様な学習機会の確保を図るための費用も盛り込まれ、27日の県議会で予算案は可決し閉会しました。

生活保護支給額引き下げ “判断に誤りがあり 違法" 最高裁

NHK 27日 19:25

国が生活保護の支給額を2013年から段階的に引き下げたことについて、最高裁判所は、「厚生労働大臣の判断に誤りがあり、違法だった」として処分を取り消す判決を言い渡しました。 同様の裁判は全国で相次いで起こされていて、統一的な判断が示された形です。 原告側は、減額された分をさかのぼって支給するよう求めていて、およそ200万人とされる当時の受給者への国の対応が焦点となります。 厚生労働省が2013年から ...